「子どものいる風景」から 20140704号 不登校からの再起—天才ランドセル俳人の誕生!

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いじめられて不登校に でもランドセル天才俳人に変身した小林凛少年 [br]
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▼文科省や学校はなかなか認めようとはしないが、不登校となる子どもの背後には必ず学内でのいじめの問題がある。時には教育行政のデータでは不登校といじめとが連動していないように見えることもあるが、現場で起きていることをどう吸い上げ評価しデータ化していていくかにはマジックがあるようであり、その数値をそのまま信用しにくいこともしばしばある。教育委員会等で「いじめはありましたが、それが生徒の自殺とどう結びつくのか、因果関係はわからない」などという論法と同じようなものがある。 [br]

▼さて、1キログラムに満たない未熟児として生まれて体の小さかった小林凛(本名:西村凛太郎)少年は、小学校に入ってから当然のようにいじめを受ける。そんな学校を休みがちの小林少年が俳句と出会ったのは意外に早い。3歳ころの幼稚園時代の絵本にあるらしい。その小林少年が9歳の時に朝日歌壇に初投稿した俳句が見事入選する。それがこれ。
紅葉で 神が染めたる 天地かな

大胆で斬新な切り口が注目された。以来、度々入選し、「天才少年現る」と評されることになる。 [br]

▼その小林凛君が遂に句集を出版した。これがこれ。「生きる希望は俳句を詠むこと」とか。
『ランドセル俳人の五・七・五』(ブックマン社)

  •  いじめられ 行きたし行けぬ 春の雨
  •  影長し 竹馬のぼく ピエロかな
  •  いじめ受け 土手の蒲公英 一人つむ
  •  ブーメラン 返らず蝶と なりにけり [br]

▼学校の先生に見せたところ、教師たちは何と言ったか。
ある教師は「俳句だけじゃ食べていけませんで」と言い、別のある教師は「おばあちゃんが半分作ってるのかと思っていました」と言ったとか。これが子どもの一番そばにいて子ども達を教育し評価することを仕事とする人の言葉である。
しかし、祖母は、出来上がった俳句がたとえ駄作でも「秀作!」と褒めたという。「物心つくころから他の子よりもできないことの多い 自分を感じている凛には、他から認められることが何よりの教育」と考えていたからだと言う。 [br]

▼子どもが不登校になると、家庭でその子をありのままに受け止めるどころか、学校の論理に輪をかけて、「学校にも行けないでどうするのよ!」などと、心の中で家族の救いを求めている子どもの気持ちを理解せず、生きている価値がないような否定的な非難の言葉を投げかけることが多い。
しかし、上記のように学校に期待できないことが多い。ならば、子どもを守り、感性をはぐくむ最後の砦は家族しかない。小林少年の家族の人達はみなそう思っていたことだろう。不登校の子どもが再び立ち直るために何が必要か—ここにそのヒントがありそうだ。 [br]

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