▼ 文部科学省が10月27日、2014年度における小中高(国公私立)のいじめについて、その調査結果を発表したのをご存知だろうか? また、不登校の殆どが学校でのいじめと連動しているのはご存知だろうか?こちらは文部科学省のデータにはないので、「いや、知らない」という方々が多いかもしれない。あるいは、「うちは不登校だから、いじめにはあまり関心を持っていません」という方々もいらっしゃるかもしれませんね。
▼なるほど、確かに分類上は違っていますから、そう理解されるのも無理はないかもしれませんね。事実、過去数年間、文部科学省での統計では「いじめの件数は増えているが、不登校の件数は減っている」ということが続いていました。しかし、「いじめと不登校は連動している」というのが現場で直に不登校の子ども達と接したり親御さんの相談を受ける中での実感でした。
文部科学省のデータに姑息な細工はないとしても、各学校や教育委員会を経てデータが集計される統計としてまとめられる過程で、何らかのバイアスが働きデータの統計に反映したのではないかと見られました。
▼その統計に変更が加えられたなと感じたのは、大阪で部活で顧問教師による体罰で自殺した生徒に対する隠蔽工作が発覚した後のことでした。文部科学省自身が統計データのおかしさに気付き、全国的にいじめ・体罰に関する再調査を実施したようでした。
そこから、いじめの増加に連動する形で、それまで年々減りつつあるとされた不登校の数値が一転、上昇に転じたのです。しかし、現場での感覚ではそれでも不登校と認定されたのは不登校全体の氷山の一角という認識でした。不登校とするか一時の登校しぶりとするか…それは全く学校でのさじ加減にあるわけですから。
▼そういう認識を持って、この新聞記事を読んで欲しいと思います。「いじめの認知件数は、小中高で約18万8千件に達し、これは6月の時点よりも3万件多く、昨年度よりも約2千件上回ることとなった」ということも、この次記事あるように「発生件数」(=本当に起きている数)ではなく、「認知件数」(=そのように認識された数)」なのだということを押さえながら。
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