2013年度から不登校生が増加、小中学校に何があったのか?

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2013年度から不登校生が増加、小中学校に何があったのか?

不登校生が2013年度から一転増加に転じる
 文部科学省の「学校基本調査結果」によると、2012年度まで全国で減少で推移していた小中学の不登校(年間30日以上欠席)者数が6年ぶりに増加に転じ、約7000人増えて約12万人になったのをご存知だと思います。
 不登校の小学生は2万4175人で前年度よりも2932人増加。全児童に占める不登校の割合は0.36%で、同0.05ポイント増え過去最高水準。また、不登校の中学生は9万5181人で前年度比3932人増加となりました。

教育委員会からは「予想外」との声
 このような結果になったことに対して「予想外」と各教育委員会からは困惑気味の声が多いようです。「増える結果になるとは思わなかった」とのこと。つまり、過去ずっと不登校は減少傾向にあったものだから、次年度もその延長だろうと考えていたようです。何も学校現場の子どもたちの心を見ていなかったのかも知れませんね。

なぜ不登校者数が増加したのか?
 ですから、増加に転じた理由について、文科省の担当者が「はっきりとは分からない」と答えるのはある意味—無責任ですが—正直な感想と言えます。また、まだはっきりと原因や理由を説明できない小中学の子どもに訊いても同様でしょう。でも、それではあまりにも無責任。そこで、識者の声を紹介します。
 ・「共働き」の増加、「家族の小規模化」
 ・家族や近所の人などに相談できる「地域のつながりの希薄化」
 ・「PTAの発言力の低下」「学校への依存の強まり」
 ・「子どもの言いなりの親(寛容)」「進学ムードと学業不振」「プライド」
 ・中1ギャップ、人間関係が不安
 などなど。
 子ども自身の回答では「友人との関係」「生活リズムの乱れ」「勉強が分からない」などが多いようだ。
※この項については、改めて論じる予定です。

不登校児童生徒カウントのいい加減さ
 実はこの教育関係者の説明も不登校になった児童生徒の告白も、半分アタリで半分ハズレでしょう。この年まで連続して減少していたものが、なぜ理由もはっきりせず急に増えたのか?実は、ちょっと厳密に調べればこういう数値は今までも出ていたのです。急に増えたわけではないのです。ではなぜこの年から急に変わったのでしょう?
 実はその前に、2012年12月23日に大阪市立桜宮高校で男子生徒が部活顧問教師の体罰で自殺する事件があり、学校側が隠蔽し校長も更迭されました。そこで、明らかになったことは、学校側は学校に都合の悪いことは公表しないという体質。
  そこでいじめ、体罰、不登校等の実態をより実態に即した形で報告するように改められました。その結果、これを境に不登校生の統計数値も飛躍的に増えることになったものです。しかし、「連続して30日以上学校を休む」という不登校の規定には様々な抜け道が用意されていて、子ども達の実態を何処まで正確に反映しているかとても疑問のあるところです。

より「生徒の目線」にたった教育の推進が望まれるところです。

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