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部活動の今昔を考える:部活動は誰のため?

学校を逃れてくる子どもたち、いわゆる「不登校」の子どもたちの中には、「部活動が原因で…」という場合がかなり多い。不登校全体の割合の中で、特に中学生の不登校の原因となる割合の中では絶えずある一定の割合を占めている。

それは単に「運動が苦手」という生徒(これの放置も問題だが)だけの問題ではない。運動が得意で大好きという生徒の中にも見られる。

一方に、ホーキンス博士( イギリス理論物理学者筋萎縮性側索硬化症を患う )のように身体に問題を抱えている生徒の評価は日本の教育ではどうなるのかという問題があるが、他方では、部活のレギュラーやホープと目されたことで、逆に生徒方がその後の身の処し方等で悩む場合もある。それまでの比較的安定した生活がそれで崩されることも出てくる。
また、生徒が特別なことは望まないのに指導者のキャリアアップに利用されることも多々あるようだ。優れた指導者=生徒にとって望ましい指導者とは、必ずしも行かないようだ。

何が一番問題なのかと言えば、文科省も認めているように、生徒が「部活漬け」になることで他の活動が殆どできなくなってしまうことである。
・部活の中で「スポーツ馬鹿」が出来上がる。
・勉強も家族との交流もそれ以外の活動も、全部することが難しくなる。
将来のある生徒が、部活漬けになることで先の展望が閉ざされるようなことがあってはなるまい。

そのようなことを、この内田良准教授記事ではコンパクトにまとめている。興味のある方はご覧を。 http://rdsig.yahoo.co.jp/_ylt=A2RAqWvo95FW0QgA.w0y4TMj/RV=2/RE=1452493160/RH=cmRzaWcueWFob28uY28uanA-/RB=kII6UeLSEIA5CocXhdOYi2rYzOg-/RU=aHR0cDovL2J5bGluZXMubmV3cy55YWhvby5jby5qcC9yeW91Y2hpZGEvMjAxNjAxMTAtMDAwNTMyNzQvAA–/RK=0/RS=N6eUSv6NdI4tHd1Vwh9zqm7AJM8- 

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◆ 不登校は、なぜ生まれるの? なぜなくならないの?ー(1) ◆

 不登校は、なぜ生まれるの? なぜなくならないの?ー(1) 

▼学校で不登校にならないように、今では就学時検診と言うのもが広く行われています。
 だから、少なくとも身体的なことはクリアーできていたはず。それなのに我が子は不登校になってしまった!……そんな思いはありませんか。

 「理不尽です。納得がいきません!」

 そういう親御さん、結構多いのでは?
 

 そこで、不登校が生まれる<学校という教育システム>について、ちょっと考えてみましょう。

▼不登校は、子どもに起因するものもありますが、<日本の学校制度>に起因するものも多いのです。

 就学時検診では問題がなくても、その後に障害児的な症状を発症する場合もあります。

 身体に不具合が起きた…、自閉傾向など精神状態が悪化した…、学業などで適応が困難になってきた……などなど。

 でも、その場合にも、必ずしも本人のせいには出来ないいろいろなことがあります。

 その中でも、身体的なもの、知的障害的なものに関しては、教育行政機関の側でも多少対応が進んできたように思います。

 でも、そこに親御さんが不満を持たれるとすれば、それは

 我が子が人間らしく扱われていない!

 ということになることがあるかもしれません、

▼学校という教育機関に限らず、たとえば養護施設、特別学級、病院、少年院、刑務所、精神病院、孤児施設…などの公的な機関やそれに類する機関…。

 そこでは、その中に収容される人たちはみな、何らかの意味で「完全な指導者」に対する「不完全者・未熟者」という構図になっており、そこでは<普通>という名の健全な状態に戻ることが課題とされます。

 単純化すれば「完全なる人が不完全なる者を矯正する」ための収容所という図式です。

▼それに対して、本来フリースクールという民間の教育機関は、まだ日本に近代学校制度が存在する明治期よりも前の、江戸期に隆盛を極めた個人の育成を目的とする寺子屋にそのルーツを遡るものです。

 そして現在は、文科省の許認可に関係なく、不登校の子ども達の重要な支援の場となっています。

 ところが、不登校支援を本来の目的とする日本の民間の教育機関と称される、たとえばフリースクールやサポート校など今、ほとんど当初のそのような目的から離れてしまっています。

 その大部分は今、障害や疾患が強く、そういうサポートが欠かせない子どもたちを対象にした厚生福利施設として活動しています。
 不登校支援という当初の目的はサブタイトル的な運営となっています。
 なぜそうなってしまったのでしょうか?

 日本の教育制度を見れば一目瞭然です。

▼文科省認可の公立学校や私立学校には税金や助成金が投入されます。民間の教育機関には1円も投入されません。
 しかし、フリースクールの側は学校を離れた子ども達を独自の視点から支援するために、文科省に一元管理されないそういう条件を敢えて良しとして来たのです。

 そのため、不登校支援の日本のフリースクールやサポート校のほとんどは、その生き残り策として、厚生労働省管轄下の障害児支援事業を行うことを主とするようになりました。
 不登校支援が主たる目的ではなく、不登校ビジネスが主となったわけです。

▼そうなると、奇妙な逆転が起こります。「不登校は早期に立ち直らせるものではなく、いつまでも続いてほしい状態」になるわけです。今、不登校支援の仕事はそういう難しい場面にあります。
 利用者の慎重な見極めが求められるところです。

 「不登校はなぜ起きる?」…この問い掛けは、「不登校はなぜ義務教育で起きるの?不登校になるのは何が問題なの?」と言い換えてもいいかも知れません。
 これは「義務教育なのに学校を離れると何の教育的恩恵も受けられなくなる」とこと連動しています。

(続く)


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